3年課題
奥野ビルのリノベーション

東京の銀座は、ほとんどの建築が敷地一杯に建っているため、建築のファサードの連なりが、そのまま都市景観を形成している。今回の課題では、その都市景観を形成している既存建築の1つを取り上げて、リノベーションする。設計対象は銀座の中央道りから少し入ったところにある「奥野ビル」である。1932年に本館、1934年に新館が左右対称の作りで建てられ、その後7階が増築された。

プログラムは、現在のwithコロナによって顕在化した社会状況を加味して「新しい働き方」を提案するものとする。働き方と言っても、住宅・仕事・子育て/介護などの何かを軸に置いた働き方や、複数拠点を渡り歩く・プロジェクト単位など働く場所の位置付けなど、様々な変容が起きる可能性を持っている。そして、働くための空間の在り方、建築自体の魅力の活かし方がより一層求められる。


<設計対象(選択自由)>

 低層部:街路との関係に配慮した空間・機能

 7階及び屋上:都市の空に開かれた空間・機能

 ファサード:都市景観の形成要素


同時に「窓−開口部」のあり方も考える。開口部は、建築の内部空間と周辺環境との境界であり接点となる要素だ。街並み形成に影響を与える立面上の要素としての開口部という価値だけではなく、街を歩いていて窓から建築内部空間がいかに見えるのか、建築の内部から窓を通して都市がどのように切り取られるか、という視点も大切である。この課題では既存の開口部が既に存在する。その開口部自体のリノベーションすることも可能とする。窓を起点に建築の内外空間を構想し、その建築が計画される地域との関係をいかに構想するかも、景観課題の主題の一つである。


 計画条件

  敷地:奥野ビル(中央区銀座1-9-8)

  用途:「新しい働き方」に答えるプログラム

  構造:自由。必要に応じて、仮設でも良いし恒久的なものと考えても良い

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